「WALL・E/ウォーリー」…品質保証のディズニー・ブランド

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ウォーリーの、イブのそして彼らを取り巻くロボット達の活躍にすっかり魅了されてしまった。
ディズニー/ピクサーの作品ってキャラクターの造形がうまいなあといつも感心する。
この「ウォーリー」にしてもキャタピラ付きの箱に双眼鏡がのっかってるだけなんだけど、もう思い切り感情移入しまくり。
ロボットのくせになんて人間くさいんだ…。
特に映画が始まってしばらくはこのウォーリーと相棒のゴキブリ(決して気持ち悪くはないのでご安心…)しか登場しないし、セリフも全くないサイレント映画のノリなんだ。
けど、ウォーリーの行動ひとつひとつが楽しくて退屈しないんだよね。
ウォーリーって自分の家に帰ってくると、靴をぬぐみたいにキャタピラのベルトをはずすんだよ。このシーンは笑った。
ホントに愛すべきヤツだよ。
フールーで映画も見れるって知ってました?
しかもウォーリーのこの人間くささがラストのちょっとしたサスペンスを際立たせてる。
ここはちょっとドキドキさせられた。
ハッピーエンドって半ば分かっていてもね。それでもってイブ…つるっとしたゆで卵みたいなボディの中はハイテクの固まり。
ちょっとしたツンデレぶりなのだけど、だんだんこのゆで卵が可愛く見え始めるから不思議なのだ。
多分みんなそうだろうと思うけど…この映画ではウォーリーの冒険を通して極めて対照的な2つの世界が描かれる…。
人間がとうの昔に見捨てた廃墟と化した地球は、ウォーリーのレンズの眼が象徴するアナログの世界…かつて人間達が闊歩していた地表は赤茶けたジャンクの山と化している。
しかし、この死の世界にも一つの新しい生命が芽生え、再生の時を静かに待っている…そして宇宙に浮かぶ巨艦アクシオンはイブの液晶の眼が象徴するデジタルの世界…。
ゴミひとつない清潔な船内はすべてロボット達が管理し、人間達はもはや何もする事がない。自ら歩く事さえ放棄した人間達の体にはある変化が…。
なんて書くと一連のデストピア作品に描かれがちなブラックでネガティヴな世界観を想像しがちだけれど、ベクトルの矢印はちゃーんとポジティブな方向に向いているのがディズニー映画らしい。

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